はじめまして。よろしくお願いします。

いしはらのりこ

2009年11月10日 01:08

はじめまして。

いしはら先生からご紹介いただいたriekoです。

イスラエルとスペインに留学したことで、現地の食文化に興味を持って研究しています。

私が専門としているのは、セファルディームと呼ばれるスペイン系ユダヤ人の祝祭と食文化です(ヘブライ語でスペインのことをスファラドと言い、また、中東欧系のユダヤ人はアシュケナジームと呼ばれます)。

でも、そもそも「ユダヤ料理」と何でしょうか。
簡単に言えば、それは聖書の戒律に基づいた食規定に従ったもので、そのような食べ物をコシェルと言います。逆に言えば、理論的には規定を犯さない限り何でもありなのです(でも、セファルディームとアシュケナジームには、異なる規定が存在することがあって、何をコシェルとするのかは、常に問題となっています)。

1492年のスペイン追放以来、セファルディームの多くはオスマン帝国領を中心としたイスラーム世界に移住し、地元のユダヤ共同体と互いに影響を受け合いました。イスラーム世界を通過したセファルディームの食文化は、現在イスラエルで花開いています。もちろん、キリスト教文化圏のヨーロッパや中南米に散ったセファルディームもたくさんいて、各地の食文化を吸収しています。またイスラエルには、当然アシュケナジームの食文化も持ち込まれています。ユダヤ人の料理には、彼らの辿ってきた歴史と、世界各地の多様な食の在り方が見られるのです。

つまり、世界中からイスラエルへと移住してきたユダヤ人は、それぞれの出身地の風土と環境から生まれた食文化を持っているわけです。でもそれは微妙な、そしてときには大きな違いを生み、ユダヤの食文化を豊かにするとともに、宗教的・社会的問題も生みます。そしてこのような混合と衝突から、中東に存在するイスラエル社会の新しい食文化がつくられていっているのです。

という感じのことを、いしはら先生のHPで、これから詳しく書いていきたいと思っています。
準備にもう少し時間がかかりますが、読んでいただけたら嬉しいです。

余裕ができれば、レシピも紹介していきたいです。

HPやブログへの投稿は初めてなので緊張していますが、よろしくお願いします。